私の様々な広告物作成の歴史の中で一番多くの時間を費やし、また最も思い入れの深いのは地図作成。そもそもイラストレータを使えるようになったのも、iPhoneもグーグルマップもなかったその時代、外国からいらした旅人が便利に使える情報満載の地図を作りたかったからです。

↑2010年に作った中国四川省成都市の市内地図。初めての地図はもっとずっと簡素な物でしたがどんどん発展していき、これは5度目の改訂版。

2004年当初中国でゲストハウスを経営し始めたばかりの私、滞在中のゲストのために地図を無料配布したいと思ったものの、編集ソフトが使える現地中国の方に頼んで、私の思うところの全ての情報を一枚の紙上にきれいにレイアウトして実現させていくというのは、非常に煩雑で気の遠くなるような作業でした。私が準備した全ての日本語と英語で書かれた文字を一言一句を間違いなく、スペースが空いたら文章を変えて文字数を加え、逆に狭くなったら伝えたいことを変えずに文字数を減らし、切れのいいところで改行し…。分からない言語のレイアウト効果を高めるのは至難の業です。そして自分でやれば一番早いじゃん!と思い、イラストレーターを使い始めましたのでした。
*正確に言うと当時中国ではCorelDRAWが主流で私もそれを使っていました。

↑上の地図の裏面、私達が経営していた宿の宣伝や、バスの乗り方、市内の見どころとレストランお勧め情報

自分の宿の周辺マップなど細かい情報を載せた成都の地図は、滞在中のゲストに重宝されたのはいうまでもなく、その後作った四川省の観光マップはヨーロピアンバックパッカーに「バイブルのように肌身離さず持ち歩いている」と言って頂き、2008年の四川大震災の時に作った被災地マップは駐成都アメリカ領事館の方から「もっと在庫がほしい」とリクエストが来たりしました。

↑2014年から作り始め今なお現在進行中の京都の地図。裏面がまだ仕上がっておらず印刷に至っていません。そうこうしていたらすっかりデジタル化が進んでしまいました…。でも地図作成が好きなのでいつか完成させます!